2017/04/01

[入場無料]McDonald’s museum LA郊外にマクドナルドの起源が!歴史はここから始まった

Journals (日頃の話)
目次

    アメリカの代名詞の一つでもあるハンバーガー、その需要をめぐって幾つものファーストフードチェーンが熾烈な競争を繰り広げる中、日本でも絶大な知名度を誇るマクドナルドはこちらでも圧倒的な存在感を浮き彫りにしています。今回はロサンゼルスより少しばかり離れたところにあるマクドナルド生誕の地へ出向き、その進化の歴史と繁栄の裏側を覗いてまいりました。

     

    While the competition in the hamburger industry is intense, Mcdonald’s is as famous in the U.S. as it’s in Japan. We went to Mcdonald’s museum in San Bernardino County, and we learned its long history.

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    マクドナルドのルーツはロサンゼルス郊外の街に!

     

    今回の目的地はロサンゼルスのはるか東に位置するSan Bernardino County(サンバーナーディーノ郡)です。
    この地域は残念ながら、今回ご紹介するマクドナルドミュージアム以外に特に目新しいスポットがなく、さらにダウンタウンLAから車で約一時間という距離にある為、観光で訪れるには少々不向きかもしれません。加えて、この辺りはあまり治安が良いとは言えない地区ですので、お越しになる際はくれぐれもご留意ください。

     

    しかし、周辺にはかつてGrizzly Bear(ハイイログマ)が数多く生息していた事からその名がつけられ、現在では美しい風景や様々なアウトドアが楽しめるBig Bear Lake(ビッグベアレイク)や、以前にもご紹介したクリスマスシーズンに灯される美しいイルミネーションが観光客に大人気のリバーサイド郡のThe Mission Inn Hotel & Spa(ミッションインホテルなども近接していますので、そちらの序でで立ち寄られる事をお勧めします。

     

    mcdonalds_first_location

     

     

    誤報に注意!日本のマクドナルドとの違いはここだ

     

    現在120カ国に渡っておよそ36,899(約84%がフランチャイズ店)もの店舗を構えるマクドナルドは、アメリカでもSubwayに次いで二番目となる約14,155という店舗数で、その存在を全土に知らしめています。

     

    本場だからと規格外なサイズ感のハンバーガーを想像される方は、間違いなく期待を裏切られます。実際は日本のものとそれほど変わりありません(全く一緒かもしれません)。ただアメリカ人の巨大な胃袋にこれだけでは物足りないだろうという想定からか、ハンバーガーが二個付いてくるセットはあります。おそらく大きさよりも量で補おうという発想なのでしょう。

     

    ただ、日本と大きく違うのはドリンクでしょう。まずカップのサイズが大きいですし、セルフサービスなのでおかわりがし放題なのです。また店舗によっては子連れに嬉しい巨大な遊び場があります。最初にこの付設物を目撃した際、何か店内でイベントでも開催されているのかなと誤解したほど規模が大きく、色鮮やかですので非常に目を引かれます。

     

    アメリカのメニュー構成が日本と異なるように、マクドナルドではその国や地域のニーズに見合った商品が提供されています。例えば、スープが提供されているのはアジア圏を中心とした限られた地域のみですし、ドイツなどヨーロッパ諸国にはビールを注文できる場所もあるそうです。

     

    ちなみに日本ではマクドナルドを関東だと「マック」、関西だと「マクド」と呼ばれますが、アメリカではなんと「Mickey D’s」というあだ名が最も定着しているようです。ドナルドとミッキーを入れ替えた理由が気掛かりでなりませんし、何よりたいして短縮されていないという事実が疑問符を投げかけてくる名前ですね。

     

     

    実は非公式!でも、歴史的価値のあるミュージアム

     

    そして実はこちらのミュージアムは非公式で、マクドナルド社自体もこの運営に対して何も関与していないそうです。マクドナルド社が「一号店」と謳っているのはRay Kroc(レイ・クロック)という事業家が最初にオープンしたイリノイ州のデス・プレーンズの店舗で、そちらも現在は営業を終了しており、その跡地がミュージアムとなっています。

     

    mcdonald_miki_2

     

    当時のカウンター内部の様子や調理方法などに焦点を当てた展示であったり店員を装ったマネキンが設置されていたりと、こちらの資料館のような形式とはまた異なる造りになっているようです。またミュージアム外の看板には当時用いられていた初代マスコットキャラクター「Speedee(スピーディー;ハンバーガー頭のシェフ)」を見る事もできます。イリノイ州は遠いですが、いつの日か立ち寄れる機会が訪れる事を祈ろうと思います。

     
    mcdonald_miki_6

     
    今回私たちがお邪魔した方のミュージアムはと言うと、Albert Okura(アルバート・オクラ)という日系三世の事業家が「Route 66(ルート66;かつてシカゴとロサンゼルスをつないでいた歴史的な高速道路)」の保全活動の一環でこの付近にあったAmboy(アンボーイ)という地区を購入した際、ルート66と同様にこの歴史的価値を保存すべきと判断し、こちらの一号店の所有権も併せて獲得したそうです。

     
    その後、彼は自身の経営するレストランチェーン「Juan Pollo(スペイン語なので読み方がわかりません)」の本社をこちらへ移転すると共に、このマクドナルドミュージアムをオープンしたそうです。

     

    mcdonalds_entrance

     

    The museum that we visited this time is being run by Albert Okura, who bought the structure in addition to the district Amboy on Historic Route 66. He moved the headquarter of his Mexican restaurant chain Juan Pollo to the structure and opened this museum.

     

     

    入場は無料で写真も撮り放題、コスパ最高の充実度

     

    こちらの施設ですが入場料がかからないばかりか、室内外を問わず写真を撮影し放題という観光客には大変優しい施設となっています。建物自体は小ぢんまりしていますが、大変充実した内容なので展示品を片っ端から眺めようとなると相当な時間を要します。しかし文字資料よりも圧倒的に視覚的情報が多いので、英語が苦手な方でも存分に楽しめる事でしょう。

     

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    ファイヤーキングのマクドナルドのマグカップ

     
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    The admission fee is completely free. In addition, we can take as many pictures as we want. I think that it’s very good for tourists. There are a lot of exhibits, so it must take so long to see all of them, though the whole structure is not so big.

     

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    マクドナルドのマスコットキャラクターと聞くと、黄色と赤がカラフルな長身のピエロ「Ronald McDonald(ロナルド・マクドナルド;なぜか日本ではドナルド・マクドナルド)」を思い浮かべる方が大多数と思われますが、館内では他にも様々なキャラクターに出会えます。全くもって初対面のものから幼い頃におそらく一度は目にしたであろうと思われる懐かしい面々もおり、私の中で興奮と感動が渦巻くのを感じました。

     

    miki_bearist_in_mcdonalsd

     

    This purple monster behind me in the picture used to be called “Grimace”, though he is smiling. He used to have four arms when he appeared in public for the first time.

     

    ちなみにこの私の背後について映っている紫色の怪物は「Grimace(グリマス)」という名前なのですが、 Grimace(しかめっ面)の割には曇り一つない満面の笑みを見せていました。
    1971年に初めて登場した際の彼(?)は4本の腕で頻繁に他人のミルクシェーキを引っ手繰る悪者だったものの、二回目に姿を現した時には腕が2本に減っており、さらに性格が良くなっていたそうです。これに関してインターネット上では、あまりの素行の悪さを見かねたロナルドが腕の半分を切断したおかげで改心したのではないかとの考察もありました。

     

    好青年(好紫シェーキ)になった後もグリマスという名前を改名しなかったのは、おそらくおいたが過ぎた我が身の過去に対する自省の念なのかもしれません。今は残念ながら引退してしまったそうですが、また機会があったらぜひ復活してもらいたいものです。

     

     

    気になるマクドルドルーツ店のハンバーガーのお味は?

     

    そもそもは、「マクドナルドのルーツのお店にハンバーガーを食べに行こう」、という話になり、4時に起きて出向いたわけです。何十年も続いてるわけですから、さぞかしそのオリジナルの味はそれはそれは素晴らしいのだろう、と。

     
    しかし、その思惑は見事に外れました。こちらなんとミュージアムのみで、レストランではなかったのです!空腹で訪れたばかりに、私たちは落胆を隠し切れませんでした。

     
    現在も運営している最古の店舗は同じくカリフォルニアのDowney(ダウニー)という街にあります。こちらはアリゾナ州のPhoenix(フェニックス)に設けられた二号店(こちらも現在は閉店しています)に次いで、三番目に建てられた店舗になります。ちなみにこのダウニーにはTaco Bell(タコベル;タコスチェーン)の初号店もあるみたいです。

     
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    We couldn’t get any food there, so we ate lunch at an IN-N-OUT restaurant near there. The museum had the power to make us want to eat hamburgers, I guess. I really enjoyed the McDonald’s museum!

     

    結局こちらのは実際のハンバーガーを入手する事ができなかった為、ランチは近くにあった「IN-N-OUT(シンプルなメニューながらアメリカで大人気のハンバーガーチェーン)」で済ませてしまいましたが、それでもハンバーガーを欲せんとする本能を無意識のうちに掻き立てる何かがこのミュージアの中に潜んでいたように思います。

     

    実は日本にいた時からそれほどマクドナルドに興味を持っていなかった私ですが、それでもこのミュージアムには大変感化されました。もしご旅行などで近くまで立ち寄られた際にはぜひこちらにも足を運んでみてくださいね。

     


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