2017/11/18

屋根がないカリフォルニアにある世界最高のアウトドア本屋にいくべき

Journals (日頃の話)
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    先日はロサンゼルスより西方へ進んだところにある「Ojai(オーハイ)」という地区へ行ってまいりました。都会の喧騒から離れて小ぢんまりとした可愛らしい街並みを歩きながら過ごす休日は、いつもとはまた一味違ってとても安らかな気持ちになれました。そして、そこにはなんと世界最高のアウトドア本屋があるというのです。

    I went to Ojai, located in Ventura County, in order to visit a famous bookstore. The whole city was so pretty that I could have an amazing time there.

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    チェーン店がない!独特な街並み「オーハイ」

     

    先日訪れた「Ojai(オーハイ)」は、以前にも何度かご紹介しました「Ventura(ヴェンチュラ)」地区の北部に位置しています。

     

     

    街自体は大変小ぢんまりとしているのですが、山々と丘陵に囲まれている為、どの方角も常に街並みの向こう側にのどかな自然が広がっており、非常に美しい景観を織り成しています。

     

    行路では曲がりくねった山道を長時間ひたすら進まなくてはならない為、運転に慣れていない方には決してアクセスしやすいとは言い難いロケーションではありますが、ようやくたどり着いた終着点でとても可愛らしい街の風景を楽しめる事を考えれば訪れてみる価値は大いにあると思います。

     

    アンティークモールもありましたよ

     

    そしてこの街は驚くべき事に、いつも見慣れている有名チェーン店が全くと言って良いほど見当たらないのです。

     

    街の規模が小さいという点を除外したとしても、スターバックスすらないというのはあまりに不思議な光景でしたので後で少し調べてみたのですが、どうやらオーハイでは地元産業を推進する為にガソリンスタンドを除いてチェーン店は全て規制されているのだそうです。

     

    ローカルのフローズンヨーグルト店へ

     

    このローカルビジネスを最優先とする方針もまた、この街の独特な雰囲気のある景観形成に一役買っていると言えるかもしれません。

     

    ちなみにこの「Ojai」はアメリカの先住民たちの言葉に由来しており、その本来の意味は諸説あるそうですが、「Nest(巣)」もしくは「Moon」を表しているというのが有力な模様です。

     

    民家に挟まれひっそり佇むおとぎ話のような本屋

     

    かわいらしくお洒落な街並みも素晴らしいですが、なんとこの小さな町には世界的に有名な本屋さんがあるというのです。世界最高の青空本屋との呼び声も高いというのですから行かないわけにはいきません。

     

     

    そして、これがその噂の本屋さんです。「Bart’s Books」さんという店名なのですが、外側から眺めただけでもおとぎ話から飛び出てきたのではないかと錯覚しそうなくらい大変可愛いらしい外観をしています。

     

     

    何より外壁に取り付けられた幾つもの本棚が本当に素敵です。一見ただの装飾なのかと思いきや、本当に実物の本が収納されていたので驚きました。内部もジャンルごとに場所が区切られており、それぞれのテーマごとの配置や演出がなされていう箇所がいくつもありました。

     

     

    特に料理本のコーナーでは、台所のような部屋にレシピの本がぎっしり並んでいて非常にかわいかったです。また地球儀や暖炉などお洒落なインテリア装飾が施されている部屋も多々ありました。

     

     

    そして何と言っても吹き抜けの天井に布製のテントのようなものが張られているだけなので、ほぼ青空の下の本屋のような感覚です。

     

    中にはふかふかのクッションが敷かれた椅子もたくさんありますし、日光も感じられて実に心地よい空間が形成されていますので、読書を楽しむにはこの上ない場所なのではないでしょうか。

     

    ただ、カリフォルニア州は降水量が極めて少ないのでこんな事ができてしまいますが、これをもし仮に日本で実行したならば台風が来た時には大変な事になりそうですね。ちなみにここで常時飼われているのかは謎ですが、猫ちゃんもいました。

     

    レジカウンター上のパソコン前に座ったり店中をうろうろしたりと、お客さんに怯える事もなく自由気ままに振る舞っていました。

     

    コーヒー缶に代金支払い!?無人本屋のパイオニア

     

    こちらの本屋さんですが、創業は1964年に遡ります。創業者であるRichard Bartinsdale氏は、建物の外壁に本棚を設置して通行人が随時本のタイトルを確認できるようにし、また棚の上にコーヒーの缶を置いて購入代金入れてもらうなどして、24時間営業の無人本屋のシステムを確立させました。

     

    この顧客を信用した販売システムが話題となり、私は今回初めて知ったのですが、割と世界的に名が知れた本屋さんなのだそうですよ。

     

     

    ちなみに今でも閉店後に外壁に並ぶ本を購入したいお客さんには、専用口にコインを入れてもらうように書かれた看板が掲げられています。

     

     

    なんだか田舎にある無人の野菜販売所を喚起させられますね。以前には一体どれくらいの人がちゃんとお金を投入するか、ドキュメンタリーが作成された事もあるようですよ。

     

     

    とにかく訪れるだけでわくわくしますから、読書好きな方にもそうでない方にもぜひ一度足を運んでいただけたらと思います。とてもお日様の下でのんびり読書を楽しめば、いつもよりさらに上質な時間が過ごせる事は間違いないでしょう!

     


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