緑色に染まる!アメリカで祝うSt. Patrick’s Day

まもなく到来するセントパトリックスデーは、アイルランドの祝祭ながら今や世界各地を緑一色に染める少し変わった祝日です。日本ではまだ馴染みが薄いものの、アメリカでは毎年異様な盛り上がりを見せる大祭典で、ララランドのロケ地にもなったハモサビーチでも一足先に緑色の人々が犇めき合っていました!

I’m looking forward to Saint Patrick’s Day because I love green! I was not familiar with it in Japan, but I got so attracted to a lot of people wearing green at Hermosa Beach!

 

セントパトリックスデーの起源は?なぜ緑なのか

 
Saint Patrick’s Day(聖パトリックの祝日)はその名の通り、かつてアイルランドにおいてキリスト教の布教を先駆けた聖パトリックを記念する日で、17世紀にキリスト教の公式なFeast Day(祝日)として定められました。

 

裕福な聖職者の一家に生まれ育ったパトリックは、不運にも16歳の時にアイルランドの賊によって誘拐され、それから奴隷生活を強いられます。しかしそうして6年が経過したある日、不意に聞こえた「岸辺に用意された船で逃げよ」という神の声に誘われて脱走を図ったところ、なんとか無事に故郷への帰還に成功したそうです。その後彼はアイルランドへと戻り、異教徒の改宗に努めるべくキリスト教の布教活動に献身しました。
 
そんな功績に敬意を表し彼が亡くなったとされる3月17日に設けられたセントパトリックスデーは、彼の偉業と共にアイルランド文化やキリスト教信仰を讃える日なのです。

 

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セントパトリックスデーの最大の特徴と言えば緑一色に彩られる街並みでしょう。これはアイルランドのナショナルカラー(その国を表す色)が緑だからという理由なのですが、このイメージは1640年代頃より定着したもので、当時アイルランドを統治していたIrish Catholic Confederation (アイルランドカトリック連合)が掲げていたGreen Harp Flag (緑色の背景に白い弦の張られた黄金のアイリッシュハープが描かれた旗)に端を発しているそう。またアイルランドの国土が緑であふれている事にも関連しているようです。

 

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I got so impressed by the profound reason why green and shamrocks are used on Saint Patrick’s Day. I wish our national color were green because I love green. I don’t drink any alcohol, but I can understand everyone wants to eat special food on special days.

 

こんなものまで…いろんな物が緑色に!

 
メーカーや小売業者が行事、世相の関心に乗っかって関連商品を取り上げたり期間限定のものを販売したりなどする光景をよく目にしますが、こちらアメリカではセントパトリックスデーももちろん例外ではありません。

 

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例えばスーパーやドラッグストアなどでは緑色のパッケージで包装された菓子類やシャムロックのデザインを伴った各種グッズやおもちゃが店内の陳列棚を一部占拠したり、デパートの衣料品コーナーではスヌーピーやディズニーのキャラクターたちとコラボしたデザインTシャツが販売されていたりします。
たとえ購入せずとも、そういった商品を見て回っているだけでとても気分が高揚します。また一部のマクドナルドではこの時期だけシャムロックシェーキという特別商品を期間限定で販売されているようですよ。

 

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It’s a lot of fun just to walk around seeing goods and toys related to Saint Patrick’s Day at supermarkets and drug stores. Commercializing contributes to making people interested in each event, but it sometimes leads to harming the original traditions.

 

緑尽くし!海外の祝い方!当日の様子

 
日本は移民も少なければ仏教徒が大多数を占めていますから、このセントパトリックスデーという名称すら聞いた事がない方も多いのではないでしょうか(私も恥ずかしながら最近まで存じ上げておりませんでした)。

 
しかし、なんとIrish Network Japan(アイリッシュネットワークジャパン)という日本とアイルランドの文化交流を目的とした非営利組織が、毎年日本の全国各地でパレードが開催しているそうで、今年は東京の表参道でパレード、代々木公園でフェスティバルが行われるようです。代々木公園は東南アジアやラテンアメリカ系のフェスティバルに時折足を運んでいましたが、まさかアイルランドのものまで催されていたとは予想外でした。

 

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I’d never knew about Saint Patrick’s Day until I came to LA. Japanese people are not familiar with Saint Patrick’s Day, though parades related with it are held in some areas of Japan every year.

 

認知度がいまだ低い日本とは対照的に、アメリカにおけるセントパトリックスデーはその存在に気づかずやり過ごす事が不可能なほどの大規模な祭典です。そもそもアイルランドの祝祭なのに、この日が休日でもないアメリカでなぜこれほど注目を集めるのかと言うと、今あるセントパトリックスデーの起源はアイルランド本国ではなく諸外国へ移民したアイルランド出身者にあるからです。
祝日として設けられたのは元々アイルランドなどヨーロッパのカトリック教会によって認定された過程にありますが、現在行われている祝い方の全容や今やセントパトリックスデーに付き物となっているパレードなどは北アメリカに移住した人々の影響を大いに受けているそうです。

 

そのためアイルランドとアメリカの祝い方にはいくつかの文化的な差異があります。アメリカでは宗教的な行事というよりも祭りという色合いが非常に濃くなっていて、とにかくあらゆるものを緑色にする事にこだわりがあります。食べ物や服装だけでなく、各地で川や噴水などが緑色に染まります。さらに緑色を身につけていない人は抓られてしまうといった習わしもあるようです。

 

またアメリカではアイルランドの伝統料理に加えてコンビーフやキャベツを食べるそうですが、これはアイルランドではあまり見られない慣習だそうです。さらに緑色のビールを飲むのもアメリカ独自のものです。着色されたビールはあまり健康に良くなさそうですね。

 

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There are some differences about how to celebrate between Ireland and the U.S. The parades held on Saint Patrick’s Day were influenced by Irish people who had moved to Northern America.
I’m scared to know that I might be pinched if I’m not wearing green on Saint Patrick’s Day. In addition, green beer sounds very unhealthy.

 

先日ふとハモサビーチを訪れた際、辺り一面が緑一色に彩られていたので非常に驚きました。残念ながら同日に開催されたパレードは、こちらに立ち寄った時点では既に終わっており撤収間際でしたので完全に見逃してしまいましたが、それでもパレードの交通規制が解除され散りゆく観衆が街を緑に染めていく様相を目にした時、あまりの美しさに感動してしまいました。緑色が大好きな私にとっては目の保養になりました。

 

ちなみにハモサビーチは南北に長々と伸びる真っ平らな砂浜が有名で、週末はビーチバレーやサイクリング、サーフィンなど様々なスポーツを楽しむ人々で浜辺は大変な賑わいを見せます。また付近にはお洒落なバーやレストランが多数軒を連ねており、若者にも大人気のビーチです。

パレードの影響もあってか休日とは言え昼間にもかかわらず、周辺の飲食店はどこも多くの人でごった返しており、アルコールに舌鼓を打ちながら大いに盛り上がっている緑色の人々が非常に目立っていました。

 

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When I visited Hermosa Beach, I got so surprised to see that the whole area was filled with green! Unfortunately, I couldn’t see the parade held on that day, but it was so beautiful that the audience wearing green was gradually getting dismissed.
All the nearby restaurants and bars looked full of green people. They were enjoying their alcohol drinks.

 

こちらは以前にも写真を通じてご紹介しましたが、ララランドの撮影も行われた「Light House Cafe(ライトハウスカフェ)」です。窓にちゃっかり映画のポスターが張られていました。こちらはララランドの中で登場したように当初はジャズバーとしてオープンしたそうですが、現在ではジャンルを問わず様々な音楽を楽しめるそうです。
緑の集団はたいていアイルランド料理やビールを楽しめるアイリッシュバーに集中していたのですが、こちらにも一人はぐれ者が紛れていらっしゃいました。

 

私もお家で祝ってみました。

 
郷に入っては郷に従えという事で、自宅でしめやかに祝ってみました。ヴィンテージの食器として高名なFire KingのJedi(ジェダイ;緑色のシリーズ)に料理を乗せて、なんとなくアイルランドに思いを馳せてみました。

 

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I tried celebrating Saint Patrick’s Day a little bit.
What I did was just eating food with Jedi series plates of Fire King, which is mid-century American vintage dinnerware. They were very beautiful!

 

お酒が飲めない為アルコールはないですし、何の変哲もない通常の献立でしたので、結果的に食器だけ緑色という申し訳程度の画になってしまいましたが、少しだけでも気分を味わえたように思います。
来年こそはアイルランド料理に挑戦して、セントパトリックスデーを思う存分堪能してみたいものです。

 

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