2017/01/02

[朗報]もうLAのお正月がつまらないとは言わせない!Oshogatsu Festival in Little Tokyo

Events(イベントの話)
目次

    明けましておめでとうございます。元旦となる本日は怠けた体に鞭打って、JCCSC主催の「お正月イン・リトル東京」というイベントへ赴き、出店ブースの内の一つをお手伝いしてまいりました。アメリカにいながら「日本のお正月」を体験できるという極めて貴重な催しとあって、会場は年明け早々ながら大変な賑わいを見せていました。

    A Happy New Year! I went to “Japanese New Year’s Oshogatsu Festival“, held in Little Tokyo by Japanese Chamber of Commerce of Southern California, in order to help my acquaintance. A lot of people visited the event because it was a precious one where we could experience Japanese traditional culture.

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    ようこそLAのニッポンヘ。ここは過去と現代が息づく街

     

    今回の会場となったリトルトーキョーですが、ダウンタウンLA付近に位置している日本街です。起源を少し調べてみたのですが、どうやら1885年にこのあたりで開店された日本食レストランをきっかけに、多くの日本人の移民が辺りへ住み着くようになったそうです。

     

    そして、それと同時に居住する日本人の需要に見合った店舗や企業が集中し、街自体が次第に発展してその結果、ロサンゼルスの街中にこのような日本地区が形成されたようです。
    今ではこの周辺よりもトーランスやガーデナといったロサンゼルス南部に住居を構える日本人が増えた為、そちらの方にも日本関連のお店は数多く見られますが、リトルトーキョーそれに止まる事なく特殊な歴史の足跡が残り、他にはない独自の雰囲気を醸し出しています。

     

    加えて、その周辺に存在するアート地区に住むアーティストらもリトルトーキョーへと足繁く通う為か、その影響により街中ではアメリカ的な側面もいくつか見られます。それもまたリトルトーキョーの特異な環境づくりに貢献しているようです。

     

    今回参加させていただいたこのイベントはJapanese Chamber of Commerce of Southern California(南カリフォルニア商工会議所)によって運営されており、今年で19周年を迎えるそうです。

     

    内容としてはお正月に関連したものを始めとした日本特有の食べ物や文化を通じて、日本人もそれ以外の方も日本の伝統文化を思いっきり体験できるといったようなイベントで、JCCSCはこのお正月イベント以外にも日本の文化を普及させる為の様々な催しを通年行っている団体です。海外にいると自然には享受する事の難しい「お正月」をイベントとして開催するというだけあって、とにかく日本やお正月の要素をこれでもかというくらい全て一か所に凝縮した実に様々な催しが毎年開催されています。

     

    People crossing street at Little Tokyo close to Downtown Los Angeles
    Little Tokyo is located near Downtown LA. It has started its history since a Japanese man opened his Japanese restaurant there.

    Little Tokyo has Japanese retail chains and supermarkets dealing in Japanese products, various kinds of restaurants including a lot of Japanese ones.
    By the way, Ramen shops are popular not only there bt also everywhere in LA recently. It’s relatively easy to find them.

     

    不思議な街リトル東京、これは”日本”なのだろうか?

     

    この後ろ姿は今では日本でも稀少な存在となりつつある二宮金治郎像です。
    恥ずかしながら、私の中では夜中に学校を徘徊するという七不思議の一つである事と現代では児童が真似すると交通上危険との理由で小学校から徐々に姿を消しつつあるという悲しい実情だけがこの像に関する知識の根幹をなしてしまっていますが、江戸時代の思想家であった二宮尊徳の幼少時代の勤勉な姿を表象したものです(その真偽はいまだ謎のままですが)。

     

    歩きながら読書をする二宮金次郎の像
    This statue is “Ninomiya Kinjiro”, which is a symbol of diligence. The statue is getting rare in Japan since reading while walking used to represent hard work, but today it is considered to be dangerous.

     

    現地の方でしょうか、とにかく日本人ではない方がこの像の名前を尋ねて来られましたが、その際にあと数十年ほど経過したら若者はこの像の名前を答えられなくなるかもしれないな、とふと思いました。
    そういった意味でもロサンゼルスの街中に佇むLA生まれ金治郎は非常に貴重な存在なのではないでしょうか。

     

    ロサンゼルス近くにあるリトル東京の観光案内板
    There are museums and shopping malls regarding Japan, Buddhist temples in Little Tokyo. Whenever I’m walking around there, I feel a sense of familiarity.

     

    看板をご覧いただくと一目瞭然かと思いますが、ローマ字で書かれた日本語の固有名詞が独特な存在感を放っています。

    日系の博物館やショッピングセンター、日本の会社がスポンサーとなっている施設など日本の要素を大いに含有したスポットがたくさんあるので、周辺をうろついているだけで自然と街への仲間意識が芽生えます。

     

    また路地裏には高野山や東本願寺の別院などお寺もありますので、初詣はもちろんアメリカにいながらいつでもお参りできます。今日は元旦でしたので、人種を問わず多くの参拝客が詰め寄せており、長蛇の列ができていました。

     

    なお冒頭でもお話した通り、街並みは完全そっくりな日本というわけではありません。小東京交番という名称の案内所を始めとして、現代の日本というより一昔前(大正から昭和くらいでしょうか)の日本を彷彿とさせる外観に、英語で書かれた看板などの細やかなアメリカらしさが相まって、非常に独特かつユニークな様相を呈しています。

     

    さすがにリトルトーキョー目当てでロサンゼルスを旅行される方は少ないと思いますが、日本街とは言えど実際の日本の景観とは似ても似つかぬ全く異質な街並みは日本人観光客であっても物珍しさを味わえて、それなりに楽しめるかと思います。

     

    すぐ近くには日本語を話すスタッフが常在している日系のホテル(ミヤコホテルやダブルツリー系列など)もありますので、英語でのやりとりに不安がある方でも気軽に滞在できます。
    ただダウンタウン周辺は基本的に治安があまり良いわけではないので、日本人をたくさん見かける地域だからと言って油断をしたり、不用意に歩き回ったりする事のないようにくれぐれもご注意ください。

     

    ちなみにリトルトーキョーには紀伊国屋や山崎パンなど、馴染み深い日本企業のお店や日系のスーパーマーケットが軒を連ねている為、ホームシック気味の留学生にとってはちょっとした憩いの場でもあります。
    また日本食レストランはもちろんの事、各国料理のレストランやアメリカでおなじみのファーストフードに至るまで様々な食事処が用意されてますので、食事の選択肢にも困る事はありません。

     

    Unique shops and ramen restaurants in Little Tokyo
    The townscape is somewhat different from the actual scenery in Japan, so even Japanese tourists can enjoy it. On the other hand, the region is not a safe place. Please be careful enough when you walk around there.

     

    こちらが案内所となっている「小東京交番」になります。現代の私たちからしてみると、少し古めかしい印象を受けます。

    なお余談ですが、最近このあたりでは相次ぐラーメン店の出店が顕著になっています。そのうちこの一角が高田馬場から早稲田までの通りのようなラーメン街になってしまうのではないかというのは過剰な憶測ですが、実際ロサンゼルスでは現在ラーメンが結構な人気でして、ここに限らずともあらゆる場所でラーメン店を容易に発見できます。

     

    なお駐車場については路上駐車(日曜日は基本的に無料)から立体駐車場まで利用する事ができますが、こうしたイベント事の際は必ず混雑しますので、車でお越しの方は早めに到着される事をおすすめします。本日もイベントが始まってからは駐車場難民の方が何名か路上で彷徨っていらっしゃいました。

     

    Japanese Nye year's celebration in Little Tokyo
    There were booths where visitors could have experiences regarding Japanese traditional plays at the festival. All the booths looked so busy throughout the day.

     

    会場には在米日本人だけでなく、多くの国の人が!

     

    そして本題となるお正月イベント自体の様子になりますが、まずこうしたイベント系には欠かせない屋台ブースが大変充実していました。お好み焼きや焼きそばなどの日本特有の屋台フードが大半を占めながらも、お正月に特化したお汁粉や甘酒などの食販に、折り紙や凧作りやコマといった伝統的な遊びに関する体験ブースもあり、どの店舗も終日休む間もなく接客している状態でした。

     

    また会場中央では餅つき体験も行われていて、そこでもたくさんの子供がよろめきながらも満面の笑顔で重たい杵を持ち上げていてとてもほほえましい光景でした。
    また屋外ステージでは日本舞踊や太鼓、獅子舞など日本の伝統芸能に加え、少林寺拳法など意外なものまで披露されていて、大変楽しむ事ができました。

     

    ちなみに島根の神社「出世稲荷神社」はブース内でミニ神社を設置していて、本当に日本文化のバラエティ豊かなイベントだなと感じました。ただこの日は晴れてはいたものの風が冷たく、気温がそれほど高くなかった為、割と寒かったです。やはりこの時期はロサンゼルスでも防寒対策が必要不可欠です。

     

    So many people gathered at a hall
    This event is the great chance for people living here to enjoy “Japanese New Year’s Day”.

    It’s the 19th festival. We can enjoy Japanese tradition “Oshogatsu”, which means Japanese New Year’s Day, through Japanese food and crafts, activities. JCCSC is holding various kinds of events in so as to prevail Japanese culture.

     

    また会場のどこへ行こうとも大勢の人がひしめき合っていて、あまりの盛況ぶりというかロサンゼルスにこれほど日本人がいるのかという事に大変な驚きを覚えました。もちろん日本人や日系アメリカ人だけではなく、日本の文化に関心のある様々な国籍の方が多数来場されてましたよ。基本的には幅広い年齢層の方がいらっしゃったように思いますが、その中でも目立っていたのは小さい子供を連れたご家族の方々でした。

     

    前回のブログでも言及しましたが、こちらでは年末年始はあってないようなもので、ましてや元旦に何か特別な事をする習慣はありません。

     

    チェーン店の多く(店によりますが)も営業時間の変更などはありますが、通常は元旦より営業を開始します。また年明けイベントとしては他にパサディナで毎年同じく一日(今年のように一日が日曜日の場合は翌日の月曜日)に開催されているローズ・パレードが挙げられますが、それ以外には取り立てて大きなイベントはなかなか存在しません。

     

    おそらくこちらに住む日本人、特に子供たちにとってはこのイベントこそが味気ない年初めを彩り、数少ない日本らしい「元旦」を体験する事のできる場なのでしょう。

     

    みんなで宇宙へ、宇宙画家てつろうスペースアート計画!

     

    本日ですが、こちらで開かれた「てつろうの宇宙の世界」のプロジェクトの一環で絵の展示や来場者に宇宙の絵を描いてもらうコーナーを設けるなどの目的で今回ブースを開かれていたので、そのお手伝いをさせていただきました。

     

    Tetsuro space art project and Nasa Challenger spaceship
    I came here for helping an art exhibition by Tetsuro, who paints “space world”.

     

    Tetsuro draws very dynamic paintings. The purpose of the project is “to smash stereotypes without being constrained by various framework”. He’s going to piece together lots of pictures which people all over the world draw and make one huge painting.
    If you’re interested in this project, check the official website from here.

     

    tetsuro_sticker_4-1

     

    宇宙画家のてつろうさんは宇宙をテーマとした絵を専門に書く宇宙画家をされていて、フレームに収まりきらない大変ダイナミックな絵を描かれている素敵な方です。

     

    このプロジェクトの目標は「何物にも縛られず、様々な枠を超えて行こう」という内容で、子供たちだけでなく世界中のたくさんの方々に自分の思うがままの宇宙の絵を描いてもらい、最終的にはそれをつなぎ合わせて一枚の宇宙のように巨大な絵をつくりあげるといった内容の大変壮大なプロジェクトになります。

     

    私も参加してみたいという方は、ぜひ詳しいプロジェクトの概要をこちらからチェックしてみてください。

     

    Tetsuro Space art project at shogatsu festival in Little tokyo with miki Nomura
    Many children were drawing their own space with colorful pens earnestly. They were so cute. I could have a wonderful time.

     

    たくさんの子供たちが思い思いの絵を描いていて、みんな真剣な顔つきをしていました。どの子もカラーペンや色鉛筆を駆使して美しく仕上げていて、中にはだいぶ長い時間を’かけて作品を作り上げている子もいました。
    このような素晴らしいイベントに参加できて大変有意義な時間を過ごせただけでなく、子供たちの可愛らしい表情も堪能する事ができたので、このようなお手伝いの機会をいただけて実に良かったです。てつろうさん、本当にありがとうございました!

     

    Tetsuro Space art project and a space ship on a bright day
    I’m always impressed with his unique paintings. A lot of families were taking pictures with this astronaut panel.

     

     

    Thanks so much for the precious opportunity, Tetsuro-san!
    2017年もよろしくお願い致します。

     

    Tetsuro Space Art Project (official site): http://tetsuro.space

     


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