先日、写真撮影でロサンゼルスのダウンタウンを訪れた際、街中を散策しながら実にたくさんのお洒落スポットを開拓する事ができました。本日はそうした旅行雑誌だけでは知る由もないダウンタウンLAの隠れされた魅力を、4つの記事に渡ってご紹介してまいります。
I visited Downtown LA to take pictures, and I discovered a lot of new stylish spots there. I’ll introduce those attractive points of Downtown LA!
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意外にお洒落?時代と共に変化するダウンタウン
ダウンタウンLAは特に目立った観光スポットもなく、景観も基本的には大手企業が自社ビルを構えるオフィス街といった様子ですので、何かイベントや所用がない限りは普段あまり足を運ぶ機会のない場所です。
また、治安があまり良くないのと歩道には常にごみが散乱していて清潔感に欠けるという理由から、割かし敬遠しがちな地域でもあります。
そうは言いましても、ダウンタウンはただ殺伐としていて訪れる価値のない街では決してなく、もちろん魅力的な側面も持っています。
古くからの歴史ある建造物を拝めたり様々な国の文化に触れられたりできるのもその一つでしょう。そして雄大な自然に囲まれた開放感あふれる風景やエンタメの中心地らしい賑わいのある街並みといったような典型的なロサンゼルスとはまた違った、新宿の都庁周辺を喚起させるようなずらりと立ち並ぶビル群さえ写真撮影には打ってつけの景色を演出してくれます。
さらに近年では地域全体で開発が進んでおり、特に1973年より約20年間ダウンタウンの街並みを見守ってきた歴史ある複合ショッピング施設が大規模に改装されました。
小洒落たデザインの建物内にアメリカの大手百貨店「Macy’s」を始め、数々の新たなテナントが入った商業スポットも完成し、ビジネス街としてだけではなくどなたでも楽しむ事ができる地域へと変貌してきているように感じます。
しかしながら、ダウンタウンはかつて私たち日本人が散策する事など以ての外というくらい安全性に疑問符が投げかけられたような地域であったと聞きます。
今は気軽に出歩けるようにはなったとは言え、治安面に関しては決して油断すべきではない場所に変わりありませんので、夕方以降の外出はできるだけ避けた方が良いでしょう。
特にご旅行などでこの辺りのホテルに滞在される方が多い為、観光客は格好の的となります。訪れる際はくれぐれもお気を付けください。
スターバックスにトイレがない!ダウンタウンで優雅な朝は過ごせるのか
いつも通り早朝に家を出発した私は、ロサンゼルスの地下鉄「Metro(メトロ)」を使ってダウンタウンへと向かいます。乗り方などメトロに関してはまた別の記事でご紹介しますので、よろしければそちらもぜひご覧いただけますと幸いです。
朝食をおいしくいただけそうなお洒落なスタバを求め、様々なお店が軒を連ねていて開けた商店街のようになっている「7th Street / Metro Center」駅で下車したのですが、地上に出るや否や朝方の新宿を超える強烈な異臭や強風で宙を舞うごみの数々にうんざり。
加えて、訪れる店舗はことごとく公共トイレがなく、ダウンタウンの完璧スタバ探しに疲弊した私は急遽予定を変更して「Grand Park(グランドパーク)」へと行き先を変更しました。
トラベルガイドに掲載されているような写真ばかり見ていると想像しがたいかもしれませんが、ダウンタウンの大通りはどこも結構な無法地帯になっているので、休日には清々しい朝を迎えたいという方にお勧めしかねます。
ただ建物などはお洒落なので、転倒を覚悟しながら上だけ見て歩いていたら雰囲気ある街並みを存分に楽しめるかもしれません。
グランドパークには徒歩で向かいます。メトロを使っても良いのですが、休日は本数が少なくて逆に時間がかかってしまいますし、それほどたいした距離でないのならば、日頃の運動不足を解消する為にも歩いて行った方が効率的です。
ただしオフィス街ですので道が入り組んでいたり途中で二階建て構造になっていたりしますし、さらに険しい坂道が多いので、道に迷って疲弊しない為にもGoogleマップは必須だと思います。また早朝の路地裏は特に危ない人が多いので、身の安全にも注意が必要です。
まるで都会の中の巨大オアシス!「グランド・パーク」
グランドパークに到着すると、一気に気分がリフレッシュされました。
こちらは集中する高層ビル群が閉塞感を与えがちなダウンタウンの中にありながら、そんな周辺環境をすっかり忘れさせてくれる正に都会の中のオアシス的なスポットです。
公園自体が3区画にまたがるほどの広大な面積(約48,562㎡;上野公園と比べてしまうと10分の1くらいですが)を有しているのですが、公園中が緑にあふれていて空気もおいしいですし、ベンチもたくさん設置されている為ちょっとした一休みにも最適で、都会の荒波に打ちのめされたビジネスマンの憩いの場となっています。
グランドパークは2012年にオープンした比較的新しいスポットで「Grand Avenue Project(グランドアベニュープロジェクト)」というダウンタウンの開発計画の一環で建てられました。
こちらでは定期的に、食べ物や芸術に関するものやはたまた社会運動的なものに至るまで様々なイベントが開催されているようで、その度に多くの人で賑わいを見せます。以前ご紹介した年末の無料のカウントダウンイベントも毎年こちらが会場となっています。
この日はちょうど「Los Angeles Times(ロサンゼルスタイムス;新聞社)」によって毎年この時期に開催される「Night Market(ナイトマーケット)」という夜間のみオープンの屋台フードイベントの真っ最中だったようで、パーク内にテントが多数犇めき合っていました。残念ながら私が訪れたのは午前中でしたので、会場はもぬけの殻になっていました。
トイレもwi-fiもある!噴水を見ながらコーヒーを楽しめるお洒落スタバ
グランドパーク内にはなんと小型店舗ながらスタバが設置されています。店内は狭めで座席数は非常に少ないものの、その代わり屋外には多くのベンチやテーブル席が用意されているため、ピクニック気分でコーヒーを楽しむ事ができます。目の前には巨大な噴水も広がっているので、炎天下でもなんとなく涼しげな雰囲気を味わう事ができて、気分転換にはばっちりのロケーションです。
ダウンタウンのスタバでいつも苦労する、トイレもあるので心配はいりません。
店内は一列テーブル席があるほどのこじんまりとした店舗ですが、そこからの眺めも素敵ですよ。
この日は暖かく、手前の噴水は深さが全くないということもあって小さなお子さんが水浴びして遊んでいました。
さらに屋外ながらスタバのWi-Fiもちゃんとつながりますし、公園のトイレもすぐ側にあるので非常に快適です。ダウンタウン内にあるスタバはあちらこちらに遍在しているものの、嘆かわしい事にトイレが常設されていない店舗が多いので、スタバ選びに困ったならばこちらを利用される事をおすすめします。
ただし私が今回遭遇したように、店舗が小さいせいで欲しいメニューが準備されてない場合があるので、そちらは覚悟した方が良いかもしれません。
次回も引き続きダウンタウンを散策して、まだ知らぬ新たな魅力を発見してまいります!