2017/06/28

ロスで食べる肉まん!リトルトーキョーの山崎パンへ行こう

Journals (日頃の話)
目次

    ロサンゼルスにありながら日本の雰囲気を味わう事ができる「Little Tokyo(小東京)」は、故郷を懐かしむ日本人の憩いの場としてだけでなく、日本文化を気軽に味わう事ができる代表的なスポットとして毎年訪れる人が後を絶ちません。ダウンタウン散策の続編として、今回はリトル東京の知られざる魅力を開拓してまいります。

    Little Tokyo, where we can enjoy Japanese culture, is a place not only for Japanese people living in LA but also for all the people who love Japanese culture. I’ll introduce attractive points of Little Tokyo.

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    ロサンゼルスにひっそり佇む日本街、「Little Tokyo」

     

    グランドパークから徒歩10分ほどのところにある日系人コミュニテイの街「Little Tokyo(リトル東京)」は、1885年に日本出身のとある水兵が日本食レストランのオープンが火付け役となり築かれていった日系人コミュニティーの街で、LAでも数少ない日本を感じられる貴重なスポットです。

     

    以前に別の記事でもご紹介しましたが、今年の元旦には大規模なお正月イベントも開催されるなど、精力的に日本文化の普及に努めている街でもあります。

     

    参照:もうLAのお正月がつまらないとは言わせない

     

    この日はボランティアの方々によって街全体の清掃活動が行われていました。ただ手でごみを拾うだけではなく、歩道にこびり付いた汚れを熱心に削られていたり箒で隈なくごみを掻き出したりしていらっしゃいました。

     

    彼らのおかげで、このリトルトーキョーは常に美しく過ごしやすい環境を維持できているのですね。

     

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    しかしながら日本街であるとは言え、日本がそっくりそのまま再現されているわけでもなく、昭和を思わせる古めかしい姿にアメリカの要素が融合したような街並みになっています。
    そのため私たち日本人にとっても、馴染み深さと言うよりはどこか異国情緒を感じる事ができます。

     

    そうは言えども、それほど街全体の景観が目新しいわけではないですし、これと言った見所があるとは言い難い場所ですので、ここを観光の目玉に持ってきてしまうと物足りなさを感じてしまうかもしれません。

     

    この付近は日系のホテルが多いので、そちらに宿を取られては、この街の独特な雰囲気を味わいつつ散策されている観光客の姿が目立ちます。

     

    写真撮影などを加味すれば二時間くらいは余裕で過ごせるかと思いますが、流石にこちらで丸一日を費やすのは勿体ない気がしますし、何より飽きてしまうのではないかと思います。観光の目的としてダウンタウンを一括りにし、その一環で訪れる方が充実した時間が過ごせそうです。

     

    アメリカで食べる油揚げも美味しい!日系スーパー「Marukai」

     

    しかし観光客とは事情の異なる私たち在米日本人にとっては、リトル東京は結構重要な立ち位置を占める場所です。私たちの目的は雰囲気のある街並みではなく、そこに軒を連ねる商店の数々です。

     

    日本製のあらゆるものが世界中で高評価を得ている事は周知の事実ですが、海外におりますとそれをひしひしと感じます。

     

    普通に生活を送る分にはロサンゼルスで入手できる製品で事足りますし、特に不便を感じた事は全くもってないのですが、それでもより使い勝手の良いものや文化を色濃く反映したものを入手するのに、日系のお店は私たちにとって欠かせない場所なのです。

     

    ロサンゼルスにはいくつかの日系スーパーが存在しますが、リトル東京にはMarukai(マルカイ)というスーパーが店舗を構えています。

     

    マルカイは大阪に拠点を構える食品や酒類、雑貨品などの輸入販売をメインに幅広い事業展開をされている企業で、1975年にロサンゼルスにて初めてとなる日系スーパーをオープンしてから、現在カリフォルニア州に12店舗を展開しています。

     

    ここではたいていの日本食が手に入ります。流石に日本のイオンやイトーヨカドーなど大手総合スーパー並みの品揃えには到底及びませんが、私たちにとってはこれで十分すぎるくらいです。

     

    私は通常かぼちゃ(アメリカのものは少し種類が違うのです)や蓮根などの野菜に加え、油揚げや納豆などの加工食品などを購入していますが、おかげさまで日々の食生活に物足りなさを感じる事がありません。

     

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    うまい棒など駄菓子すら揃っています。場所にはよりますが、この店舗にはなんと12種類も置いてありました。日本でもこんな光景を目撃するのは極めて珍しいのではないでしょうか。

     

    なお余談ですが、豆腐に関してはアメリカのスーパーで入手可能です。私も驚いたのですが、アメリカ人が「Tofu」を日本語発祥ではないと誤認識しているほど、アメリカ文化に浸透しています。

     

    ロサンゼルスにいながらにして日本の商品を購入できるとはなんて便利なのだろうと言い切りたいところですが、日系スーパーには惜しくも一点だけ残念な点があります。

     

    それは割高な価格設定です。輸入の関係もあってどの品物も結構値が張ります。食べ物は流石に難しいですが、他の必要な日用品に関しては可能な限り日本から持参した方が良さそうです。

     

    こちらのマルカイは、2013年に大手ディスカウントストア「ドンキホーテ」に買収されて以来、普通の食品スーパーというよりかは、あの何とも形容しがたい独特な雰囲気が漂う店へと変貌してきています。

     

    特に、オタク文化に代表される日本のサブカルチャー関連のグッズが取扱い商品のラインナップに続々と加わり、現在では店内に仰々しく飾られたアニメのフィギュアやコスプレ衣装などが、異国のアニメファンをも大いに魅了しているようです。

     

    実際にこのスーパーが入っている日系ショッピング施設の広場では、この日が特別だったのかどうかは不明ですが、人種を問わずしてコスプレを楽しむ多くの若者たちで賑わっていました。

     

    私は少年ジャンプを除いて、アニメ作品全般にあまり詳しくないので、何のコスプレをしているのかまでは分かりませんでしたが、なかなか興味深い場面に遭遇できて、楽しかったです。

     

    漫画の最新刊も諦めなくてOK!「Books Kinokuniya」

     

    そして、このショッピング施設の二階にはなんと紀伊国屋書店が入っています!

     

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    紀伊国屋書店さん、英名「Books Kinokuniya」は1969年にサンフランシスコで第一号店をオープンして以来、日米の様々な書籍を提供し続け、今ではアメリカ国土全体に12店舗を構えています。

     

    そして、なんとその内の5店舗がカリフォルニア州に位置しているそうです。私はこちらとサンタモニカの小型店舗しか行った事がないので、いつかぜひ機会があったら全制覇してみたいものです。

     

    私が大好きな新宿の本店と比べてしまうと、だいぶ小ぢんまりした印象ですが、それでも店内には洋書に加えて、日本で発売されている雑誌や書籍がずらりと並んでおり、取扱いがないものでもお願いすれば日本から取り寄せてくれるそうです。

     

    こちらも値段は日本の相場よりやや割高になりますが、長期間帰国の予定がないけど気になる漫画の続きや話題の書籍をどうしても早急に読みたい時などに重宝しています。

     

    なお、この日は店頭にてラック内の書籍が全て5ドルという安価で販売されていたのですが、定価であれば相当お高めな本まで揃っており、非常に太っ腹なセールでした。

     

    せっかくの機会でしたので、最近Webデザインに興味を持ち始めた私は、有用そうなWeb素材に関する本とデザイン写真集の二冊を購入しました。
    いずれも分厚いハードカバー本で、これが計10ドルで入手できたなんて本当に驚きです!良い買い物ができて大満足でした。

     

    日本人にはやっぱりこの味!親近感たっぷり「ヤマザキパン」

     

    一通り買い物を楽しんだ後に辺りを散策していると、どこからかふと香ばしい匂いが漂ってきました。そんな食欲を掻き立てる魅惑の香りに誘われてやって来たのが、こちら山崎製パンが運営しているカフェ兼パン屋さんです。

     

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    こちらは昔懐かしい伝統的な日本家屋を思わせる建物と紅白の提灯が特徴的な屋外ショッピング施設で、中央を走る大通りを介して両側に日系レストランや日本製小物の雑貨屋さんなど様々な商店が立ち並んでいます。

     

    また広場では日本の音楽を演奏していたり舞を踊られていたりと文化を感じさせてくれる為、観光客も多くいつ訪れても賑やかな様相を呈しています。

     

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    その中心に位置する山崎製パンでは、常に焼きたてのパンを楽しむ事ができます。山崎製パンさんはこちらのお店を1990年より運営されているそうですが、まさかそんなに昔から海外進出されていたとは全くの予想外でした。

     

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    種類はそれほど多くないのですし、日本で私がこよなく愛していたランチパックは残念ながら販売されていないのですが、それでもこちらアメリカで主流のデニッシュや菓子パンばかりの高級ベーカリーと比較すると、焼きそばパンなどの惣菜系があるばかりか比較的良心的な価格設定ですし(日本の常識からすると高めですが)、何よりとても懐かしさを感じられる貴重な場所なのです。

     

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    アメリカで販売されているパンは外面からして、少しパサパサしている印象を受けるのですが、こちらで販売されているものは日本で馴染み深いしっとり系のパンが大半を占めているように感じます。
    値段は高くとも結構なボリュームがあるので、一つでも十分な満腹感を味わえそうです。

     

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    そして衝撃的な事に、なんとこちらアメリカでは気軽に食べる事ができない中華まんが販売されています!しかもほかほかの状態で提供されており、さながらコンビニのようです。

     

    ラインナップは肉まんにあんまん、カレーまんに加えてタコスまんがあるようですが、日本人以外の方にも結構人気があるようで休日とは言え、大変な混みようでした。

     

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    地元に愛される定食屋、「こう楽-KOURAKU-」

     

    また、このすぐ近くには「こう楽-KOURAKU-」というロサンゼルス在住の日本人に大人気のラーメン屋という肩書きながら、様々な日本食を提供している日本食レストランがあります(角造さんは無関係です)。

     

    ほっぺが落ちるほど絶品の美味しいというわけではないのですが、提供されているメニューや店内の雰囲気が、日本を恋しく思う方々の心を揺さぶって止まないようです。

     

    通常ですと日本食レストランは結構値段がするのですが、こちらはそれほどではない上にどのメニューもかなりのボリューム感があって、それもまた評判を呼んでいるようです。

     

    さらにロサンゼルスにあるレストランはどこも閉店時間が早めなのですが、ここは夜遅くまで営業しいるので映像制作に携わる方々にとっても駆け込み寺になっているようです。

     

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    最近ではリトル東京にも、代官山や青山にありそうなお洒落なセレクトショップも出現するなど、観光だけでなくショッピングも楽しめる街になってきているそうです。

     

    しかしながらそうは言っても、やはり日本からお越しになる方々にとっては新鮮さに欠けるかと思いますので、ぜひこちらから徒歩でもアクセスできる距離にある「MOCA」や「The Broad」などといった美術館を訪れたり、次回ご紹介予定の「Arts District(アーツディストリクト)」などに行かれてみてはいかがでしょうか。

     

    日本をこれでもかというほど思う存分に満喫できる街ですが、治安に関しては日本とまるっきり異なり、非常に危険な場所に囲まれていますので、くれぐれも警戒心を忘れない程度に楽しまれてくださいね。次回はロサンゼルスにある芸術地区をご紹介します。

     


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