先日オーディション帰りに、日付は少し過ぎてはおりましたが、ユニバーサルスタジオで毎年開催されている「ハロウィン・ホラー・ナイト」という特別イベントに参加してまいりました。いつもとは一味違って悲鳴が飛び交うおどろおどろしい雰囲気に包まれたユニバーサルスタジオを思う存分堪能し、特別な一夜を過ごしてまいりました。
I went to “Halloween Horror Nights”, which is a Halloween event held at Universal Studio Hollywood every year. It was so exciting that I could have a wonderful night there.
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ハロウィンイベントはハロウィン終了後に行くとお得
11月頭にスタジオシティにて久しぶりのオーディションがあったのですが、その帰り道にユニバーサルスタジオに立ち寄り、遅ればせながらハロウィンを満喫してまいりました。
こちらのユニバーサルスタジオでは毎年この時期になると、ハロウィンイベント「Halloween Horror Nights」が開催されます。
ユニバーサルスタジオ自体は数年前に一度だけしか訪れた事がなかったので、今回で人生二回目の来園となりました。それと言うのも、東京ディズニーランドにおける入園料の高騰など比べ物にならぬほど、ユニバーサルスタジオのチケット代はべらぼうに高いのです。
そんな近い距離にありながらもなかなか手が出せない特別な場所に二度も足を踏み入れる事に成功した私は実に幸せ者だとつくづく思います。
特に今回はハロウィン当日の10月31日を過ぎていて、さらに平日の中日でさらに割引が適用されており($36オフ)、一人当たり約60ドルという妥当な価格でチケットを入手する事ができました。
ただ唯一の誤算だったのが、駐車場代が予想外に高かった事でしょうか。通常であれば18時以降は駐車場代が10ドルになるのですが、このイベント期間中はそれが適用されず、通常料金の25ドルを支払わされました。
ですので駐車場代を節約したい方は、どこか離れたところに無料で路上駐車して、そこからUber(一般タクシー)を使った方が賢明かもしれませんね。
そうは言っても、ハロウィン過ぎのこの時期は来園に最適と言って過言ではありません。
何と言っても来場客の数がそれほど多くないので、とにかく各アトラクションの待ち時間が少なくて済みます。そして、それにより効率的に回ればほぼ全てのアトラクションを網羅するのも夢ではありません。ハロウィン直前の一番忙しい時期ですと、人気のアトラクションに一時間半待ちもザラなようで、寒空の下、眠気と戦いながらはかなり体を酷使しそうです。
夕方からの入場ですので、大混雑の状況ですと並ぶのがメインになってしまい、なかなか多くのアトラクションに足を伸ばす時間を確保できませんから、そういった意味ではハロウィン当日にこだわる必要性はどこにもないのではないかと思います。
来園するゲストも多いですが、園内のモンスターもとにかく多くなるそうで、至る所に人、人、人(モンスター)…なので逆にあまり怖くないそうです。
私も実際、閉園間際までは止まらなかったにもかかわらず、計10種類ほどのアトラクションを楽しむ事ができ、この上なく有意義な時間を過ごす事ができました。ハロウィン終わりの平日がお勧めです。
何度も訪れている人でも楽しめる!イベント期間中は違う顔のユニバ
日本でもテーマパークであればどこででもハロウィンイベントが開催され、パーク内のあちらこちらが魔女やかぼちゃなどを基調とした凝った装飾で彩られ、アトラクションやパレードなどの催し物も期間限定の内容で提供されるかと思いますが、こちらユニバーサルスタジオハリウッドのハロウィンはそれよりまた一際違った雰囲気が味わえます。
ここがユニバーサルスタジオであるという事実を一瞬忘れてしまいそうになるほど、実に異なる様相に変貌します。まず夜という時間帯を存分に活用し、薄暗がりの中にスモークを焚いて視界をほのかに遮りホラー感を最大限に演出していました。
さらにパーク内を歩いているだけでも、怪物やゾンビたちがしきりに死角から急接近してくる為、心が休まる暇がありません。彼らは皆もれなく武器を所持しているのですが、ほとんどの方が斧やチェーンソーのレプリカを振り回されていました。
チェーンソーはちゃんと稼働時の音も伴っていて、それがまた恐怖を助長させていたように思います。中にはおそらく何か竹馬的なものに乗っているのだとは思いますが、背がやたら高い化け物さんもいて非常に威圧的で怖かったです。
ただ流石に日本刀を掲げているお化けさんは見かけませんでした。
またアトラクションは通常開園時に運転している一部のアトラクションが閉鎖され、それに代わり本格的な臨時お化け屋敷(Maze;迷宮)が複数に渡って設置されます。
それぞれがハリウッドで製作された人気のホラー映画作品をテーマにしており、あの数々の残酷な拷問シーンでお馴染みの「SAW」もありました。
他は残念ながら結構観た事のない映画ばかりだったのですが、それでもお化け屋敷自体のクオリティが高く、毎回阿鼻叫喚を体感する事ができました。
内部には割と真っ暗に近い箇所もいくつかある為、安全確保の為に黒いフード付きマントを被った係員さんが何人か点在しているのですが、彼らに対してすら幾度か過剰に反応してしまい少し恥ずかしかったです。
合計で7種類ほど彷徨わせていただいたのですが、どれも少なくとも各10回ずつは驚かされてその度に叫んだので、帰る頃には喉の調子が少しおかしくなりました。
気温が低めで絶対に喉が渇く事はないだろうと思っていたので、あえて荷物になる水分は持参しなかったのですが、最後は悲鳴の影響で喉がからからになってしまい若干苦しかったです。
寒い、眠い、歩く…準備はしっかりと
パークは広大な敷地を誇る為、アトラクション間を移動するのに相当な時間を要します。たまたまスニーカーを履いて行ったから良かったものの、それでも帰りは足が棒になっていましたので、パンプスやヒールだったならばどうなっていたか知れたものではありません。
ユニバーサルスタジオにいらっしゃる際はぜひスニーカーや運動靴を着用される事をおすすめいたします。
そんな中で歩行での移動距離が最も長いと感じた区間では、途中にあったトンネルが「Toxic Tunnel」と名付けられており、空白時間を埋めるべく工夫が施されていました。
まず照明が何色かで常に点滅を繰り返しており視界が非常に悪い状態なのですが、そこに武器を持ったゾンビたちが大勢うようよしているのです。
もちろん彼らはこれでもかというくらい接近して脅かしてくるわけなのですが、襲われるわけがないと頭では重々理解しているものの、仰天するほどの速度であり得ないくらい間近まで迫ってくるので、毎回子どものように跳ね避けてしまいました。
また、通常はユニバーサルスタジオの撮影セットを専用車で回る「スタジオツアー」というアトラクションも、この時期は内容が180度変わっていました。
映画「Chucky」に登場する殺戮人形チャッキーが運転手を務め、いつもツアーで回る場所では役者さん扮する怪物が犇めき合ってはツアー客を怯えさせていました。
普段は特別の機会がないと回れないユニバーサルスタジオのバックロット(映画セット)の辺りもお化け屋敷になっていて、自分の足で歩いて回れるのも貴重な体験ですね。
お化け屋敷もそうですが、これらのお化け役をされているのはハリウッドで役者活動をされている方で、ハロウィンの時期は彼らにとって貴重な稼ぎ時です。
アメリカではこのように役者の雇用を生み出す場面が日本より多いので、この傾向が日本にも伝播すれば良いのになと思います。
ただお化け屋敷などは特にそうですが、長時間同じ動きをひたすら繰り返すのはシンプルだけどとても大変そうだなと思いました。
しかも暗闇の中で長時間潜んでいないといけないわけですから、お客さんの反応が薄いと結構応えそうです。そう考えると、私の怯えっぷりはお化け役の方々にとってかなり達成感を味わえるものとなったのではないでしょうか。
ホラー系だけじゃない!歩き(驚かされ)疲れたらショーを観よう
そしてお化け屋敷とはまた違う感動を味わえたのは「Jabbawockeez」のショーです。彼らはラスベガスにて定期的にショーを開催されている大変人気のあるグループなのだそうですが、彼らのパフォーマンスは本当に素晴らしかったです。
一人一人の洗練された技術を最大限に引き出した不思議な魅力のダンスに加え、息の合った独特な集団演舞が実に美しかったです。
また他にも常時設置してある「シンプソンズ」や「トランスフォーマー」シリーズのアトラクションにも乗る事ができ、非常に充実した一時を送る事ができました。
遅い時間でしたので、典型的な朝型人間の私は時間が経過するにつれて疲労と眠気に襲われましたが、そんな中弛みした心身を恐怖が奮い立たせてくれたので、結果的に割と長時間歩き回る事ができてとても良かったです。
ちなみにパーク内のレストランは、東京ディズニーランド然りやや割高です。私も今回パーク内では食事を取りませんでしたが、来場される場合は内部に特に物珍しいレストランがあるわけでもないですので、外で済ませた方が安いですし食べたいものが見つかるかと思います。
この時期にロサンゼルスへお越しの方には、ハロウィン当日はその日しか開催していない別のイベントへ参加し、ユニバーサルスタジオのハロウィンは11月に入ってから来園される事を強くおすすめします。
その方が通常より二倍楽しめる事、間違いなしです!ご旅行の際はぜひ入念に計画を立ててから渡米されてくださいね!
今年のイベントは終わってしまいましたので、こちらの動画で雰囲気をお楽しみください。
こうやって動画で客観的に見ると笑えてしまうのですが、実際は怖いのです。