安いだけじゃない!日本人こそ行くべきメキシカンスーパーの魅力

「人種の坩堝」と表象されるアメリカの中でも、特に幅広い文化圏の人々が共存するロサンゼルスでは、各々の地域コミュニティに足を踏み入れた瞬間、景観ががらりと変わるほど、様々な文化の特色を学ぶには持って来いの場所です。今回はそんな独特な雰囲気を醸し出す個性豊かな地区の数々の中でも随一の魅力を誇るメキシコのスーパーに着目してみます。

There are many different communities which have various kinds of culture in LA. I went to a Mexican supermarket and enjoyed its distinctive attraction.

 

まるで業務スーパー!解放感あふれる「El Super」

 

先日、別件で訪れた先でついでに買い物も一緒に済ませてしまおうと思い立ったのですが、近隣に大手スーパーが見つからず、妥協して入店したのがこちらのメキシカンスーパーです。

 

 

私は質にある程度の確証を得られない限り、定番のもの以外に挑戦する事を厭う変なこだわりのある性質なので、個人的な偏見から正直言ってあまり期待していませんでした。中を見て回ってみて微妙であったならば、自宅付近のスーパーに立ち寄れば良いかなとさえ思っていました。
しかしながら、私の見解はあからさまに間違っていました。

 

このメキシコスーパー「El Super」は常連になってしまうかもしれないほど、想像をはるかに絶する素晴らしい場所だったのです!

 

この「El Super」ですが、通りを歩いているだけでスペイン語の会話を聞かない日はないほどメキシコ系の方々がとりわけ多いこのロサンゼルス地域を中心にチェーン展開をしています。

 

日系のスーパーなどは大きな街など割と限られた場所にしかないのですが、メキシカンスーパーは「El Super」だけでなく人口の大多数を占めるメキシコ系の人々の需要に応えるべくロサンゼルス全域に遍在しています。ただ残念ながら、私の自宅付近や普段の行動範囲圏内にはなかなかないので、今回初めてその存在を知った次第です。

 

 

まず店内を覗いてみて驚かされたのが、その圧倒的な広さです。日系のスーパーはどこも小ぢんまりとしていて、地元の小さなスーパー程度の規模なのですが、メキシカンスーパーは私の実家近くのイトーヨーカドーを彷彿とさせるような大きさを誇っています。

 

そして探検のし甲斐がありそうな広大な空間に心躍らせる中、意気揚々と買い物かごを取りに行ったのですが、なんとどこにも見当たりません。

 

アメリカのスーパーは日本と異なり、買い物かごもしくは大量に買い物をする予定の顧客は日本のものより二回りくらい大きなショッピングカートに買い物かごを置かずして直接購入したい商品を投入していくのですが、ここにはその巨大なショッピングカートしか用意されていませんでした。

 

周囲の様子を窺ってみると確かにどの方も膨大な量の商品を積み重ねていらっしゃっていたので、ここではかごは必要とされていないのかもしれません。そうは言えど、私にはカートは大き過ぎて移動も面倒なので、ここは頑張って両手で運ぶ作戦に出ました。

 

壁一面を占拠する唐辛子、堆く積み上げられた米

 

メキシコ料理と言えば、タコスやトルティーヤなどスパイスを効かせた辛味が特徴的ですが、そんなスパイシーな味付けに色を添えてくれる様々な唐辛子がぎっしりと壁を埋め尽くしていました。こんなに種類があるとはそれだけで驚きですが、それよりもこの一袋に収納されている唐辛子の量には思わずツッコミを入れてしまいました。

 

 

野菜などと違って、メイン食材になり得ないただの香辛料にもかかわらず、もちろん一度にでないにしてもこれだけ使用されるかと思うと度肝を抜かれました。他のメキシコ系のお客さんたちがこれらはそれぞれどのくらい辛くて、どんな味わいなのかを全て把握しているのかどうかは謎です。

 

私は辛い料理が狂おしいほど大好きですが、これは流石に私にとって規格外のサイズだったので、今回は残念ながら購入を見送りました。

 

 

なんと袋詰めでの販売だけではなく、唐辛子の量り売りコーナーもありました。一見すると唐辛子専門店なのではないかと錯覚してしまいそうになるほど品揃えも売り場スペースも常識を覆す大きさでした。そしてそのすぐ横にはさながら公園の砂場のような米の量り売りがありました。

 

日本のスーパーとは異なり、袋詰めではなくこうした販売方法が一般的なようで、まるで米屋のようです。アメリカにいながらにして、他国の独特かつユニークな文化が垣間見れるのは実に楽しいですね。

 

嬉しい悲鳴!あの貴重な果実たちが驚きの大安値

 

 

カリフォルニアで様々な料理に用いられ、重宝されているアボカドもまさかのこの価格です。通常の大手スーパーですとこちらより少し大きめではありますが、それでも一個当たり$1.50くらいはしますので、二個で97¢というのは破格と言えるでしょう。

 

 

果肉がぎっしり詰まったマンゴーもまさかの一個で67¢です。色は青いですが、触れてみると柔らかいものが多くちゃんと熟している様子でした。大手スーパーですと特売の日でもこれほど安くなる事はありませんので、これまた大変なお買い得です。

 

マンゴーは皮を剥いたり種を取ったりするのが割かし大変ですが、甘くて酸味があっておいしいので私の大好物なのです。

 

 

陳列はそれほど美しくなく、とにかく可能な限り山積みにされているといった様相ですが、とにかく安いです。おそらく大手スーパーより高いものはないと思われるくらいに安さのインパクトが強いです。ただ欲しかった茄子だけ置いていなかったので、少し残念でした。メキシコ料理に茄子は使われないのでしょうか。

 

え、食べられるの!?陳列された大量のサボテン

 

これまで唐辛子やら価格破壊やらで異国情緒を存分に堪能できる要素の数々をご紹介してきましたが、それらをはるかに凌いで視覚的に圧倒的なメキシコ感を味わわせてくれたのがこちらです。

 

 

まさかサボテンが食材だったとは夢にも思いませんでした。しかも普通にスーパーで販売されているとは、これが今回最も驚愕した瞬間でした。この一瞬で私の価値観は急速に変革が起き、世界に対する見方が大きな広がりを見せたような感じを覚えました。

 

後で調べてみたところ、どうやら刺身やソテーにして食べると美味しいそうです。そうは言っても、固定概念に縛られてしまって、挑戦しようという気が微塵も起きません。もし少しでもご興味を持たれた猛者さんはぜひロサンゼルスにお越しの際、挑んでみてはいかがでしょうか。

 

 

また、以前の記事にも書かせていただいたメキシコの祝い事に欠かせない、叩いて中身を噴出させる「ピニャータ」がずらりと棚に並んでいました。それにしても安いですね。材料を揃えて自分で製作するより買ってしまった方が断然お得なようです。

 

参照:ピニャータを叩け!こわせ!メキシコの祝日シンコデマヨが面白い

 

メキシカンスーパーに限った事ではありませんが、アメリカにはバケツ入りアイスクリームが豊富な種類で販売されています。

 

 

大家族で長期に渡って少しずつつまむのであればまだしも、単純に一人当たりの摂取量が多いというケースがほとんどだと思うので、これは肥満大国のレッテルを貼られても仕方ないかもしれませんね。

 

安い、楽しい、勉強になる外国のスーパーへ行こう

 

要約すると、もちろんメキシコ料理にあまり使われないような食材など見つからないものもありますが、販売されているものはとにかく何でもかんでも安いので本当にお得です。

 

私の自宅の近くにあったならば、メイン使いのスーパーに昇格できる素質を十分に兼ね備えていると言って過言ではありません。今回は偶然かつお試しで立ち寄ったものの、結果的にレジに並んで気づいた時には既に、生鮮食品やトイレットペーパーなどで両手いっぱいになっているほど購買意欲に駆られてしまいました。

 

ただレジで私たちの前に並んでいた顧客が購入した品数の20分の一にも及んでいなかったのは確かです。メキシコ系の方々は大人数で暮らしている家庭が多いので、買い物の量も半端ないのです。

 

 

その影響でレジはお客さんの頭数はそれほど多くないにもかかわらず、膨大な品数でどのレーンも大混雑でした。中には待ちきれずにレジを通す前に購入予定のペットボトル飲料を開封して飲まれている方がいて、文化の違いを身に染みて感じました。

 

また今回初めて訪れてみて、これまでおおよその外郭やあやふやなイメージしか持ち得ていなかったメキシコの文化により身近に感じられた事は、私にとってとても貴重な体験だったように思います。またぜひ今度は巨大な買い物袋を持参してから(カリフォルニアはどのスーパーでも店舗支給の買い物袋にお金がかかるのです)、近々足を運びたいなと思います。

 

また他にもロサンゼルス周辺には、タイやヨーロッパの国々など世界各地の様々なスーパーが存在するので、ぜひ探索してみたいです。

 

皆さんもぜひロサンゼルスにお越しの際は、スーパーで異国情緒を味わうという変わった楽しみ方をしてみても良いかもしれません。

 

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